―――甲田医院閉院のお知らせ―――

関係各位

　平成26年12月末日をもちまして、甲田医院を閉院いたしました。

60年にわたる診療活動がかないましたのは、近隣の皆様はじめ、多くの方々のご尽力御厚情を賜りました上での事、誠にありがたく深謝し御礼申し上げます。

私は戦時下、医学生として学び、戦後の医療に携わってまいりました。そして今、『平和』の尊さ有難さをしみじみ感じます。今後は、この戦争無き『平和』の世が未来永劫続き、世界中に『平和』が広がる事を祈り続けてゆく所存です。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　合掌

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　平成27年1月吉日

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　甲田医院　院長　甲田幹子

―――甲田光雄に関心のある方々へ―――

昨年の8月12日で甲田光雄死後、丸6年が経過いたしました。

生前甲田光雄は、自身亡き後は自身の取り組んできた医療活動の検証や個々の治療への適用の可否などについては、『現代医学者のみ』がその役割をはたすものと申しており、医師でない方々の医療行為に該当する恐れのある行動は慎むべきと申しておりました。

甲田医院閉院に際し、甲田光雄に関心を寄せる方々に以下に記しました内容に御理解いただき、御注意を喚起いたします。

現在において、｢甲田療法｣や｢甲田式健康法｣｢甲田式○○○｣などと表現され、様々な個人や団体が活動をされておるようですが、当方は、一切を認めてはおりません。許可、承諾もいたしておりません。無断で使用され活動されている方々は自粛をお願いたします。

甲田光雄が存命中において、診療活動以外に、関与した団体は、各種医学会、少食健康法友の会が中心でした。その他NPOなど直接活動はいたしておりません。

そして、そのような活動をされている個人や団体に関心をもって参加される方々は、その活動主体の方々の独自の解釈の上での活動である事を御承知おきください。必ずしも甲田光雄の医療や思想を適正には扱っているとはかぎりません。「弟子」なども存在いたしておりません。

また、「甲田式」や「甲田光雄」の表現を利用して活動し、免許や認定書、修了書の類を与える団体もあるようです。甲田医院にて研修をされた経験もない、診察も受けた事のない方々が自己流の解釈でされておるようです。医療や人の健康に対する軽率な行動であり、活動実体に責任がともなっていません。

甲田光雄の診療行為は、患者さん個々の診察の上、西式健康法の運動療法や食事方法を指導する事が多々ありましたが、個々の健康状態による個別対応でしたので、死後の現在においてパターン化するようなことは、危険が伴うことであるとお考えください。

　健康被害などが起こらぬよう、ご興味のある方々は、くれぐれも慎重に御判断されますようお伝えいたします。

―――甲田光雄に関する死後の出版物並びにそれに類する情報発信について―――

亡き甲田光雄は、自身の死後、自身の診療活動に関する書籍が出版される事を望んでは

おりませんでした。

したがって、甲田光雄の遺族らは、遺族以外の者が甲田光雄に関する書籍を出版することについて一切の承諾、許可をいたしておりません。

また、今後も、遺族らは、甲田光雄に関する書籍の出版について一切の承諾、許可をいたしませんし、監修行為もできかねます。

甲田光雄の生前の著作物の引用に関しては、公正な慣行に合致し、報道、批評、研究その他の引用の目的上正当な範囲内で行われる限りにおいて、許されるにすぎないこと（著作権法32条1項）であり、複製に関しては、私的使用の為の複製以外での著作権を侵害する自動公衆送信、受信、録音、録画は禁止されていること（著作権法30条）を申し添えます。

　電子書籍化、翻訳本の出版に関しても同様の扱いといたします。

各人の闘病体験談的出版に関しては、各人の責任において出版されるもので内容に関し

てして当方の関与認知するところではありません。

なお、「甲田光雄」の名を用いて、甲田光雄の存命中の意思に反する内容の出版等がなされた場合には、著作者人格権（同一性保持権。著作権法20条1項、60条）の侵害等にあたるものとして、損害賠償義務を追う可能性があり、遺族としては、民事訴訟等を含む法的措置を執らせていただく所存であります。

　また、今後各種お問い合わせがございましたら、健康生活サポートセンターさくら（代表甲田純子）までお尋ねください。こちらにて著作物、著作権等の管理を行っております。

以上

　　　　　　　　　　　　　　平成27年1月吉日

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　甲　田　医　院　　　院長　甲　田　幹　子